HOME|Ideas and resoueces for planetary science experiments|Saiwai Primary School 2 (2002)
2002年12月4日のオーストラリア皆既日食インターネット中継に対する興味付けとして、日食のしくみについての授業の後、オーストラリアでの星空の見え方、日本での星空の見え方との違いについての授業をオリオン座の見え方に着目して実施した。
本実践授業では、オーストラリアからの星の見え方について、プロジェクターやパソコン、PCカメラ、地球儀を用いた教材(星座の見え方その1、星座の見え方その2 参照)を使って理解することを目的とした。
先に、仙台市立寺岡小学校で同様の授業を実施したが、 時間内に終了しなかったことを反省し、今回はより簡略化し、ゆとりを持って進行できる案とした。
目 的 | 実 施 項 目 |
日本とオーストラリアの星空の見え方の違いを理解しよう
|
本授業に入る前に、オーストラリアでの皆既日食についての授業をしていたので、皆既日食以外にもオーストラリアで毎日見られる美しい夜空があるということを掲示することから導入した。
次に、日本とオーストラリアで同じ星座が見えるかを考えるように指示した。
次に、Webカメラ、パソコン、地球儀を利用した教材を用いた。ここでは、実際に代表の児童にWebカメラを使用してもらったが(図2)、Webカメラが珍しいためか興味津々で、やりたいと挙手をする児童が非常に多かった。しかし、挙手をしているのは男子児童ばかりであった。女子も挙手するような流れを作り出せれば良かったと思う。
プロジェクターによるオリオン座の投影を行った際には、児童は「逆さだ。」と驚き、不思議がっているようであった。
ただ、天井への投影、スクリーンへの投影、と似たことを2度行ったので子供達の反応が鈍ってしまった。授業の構成については、もっと工夫が必要であろう。
図1 授業風景 | 図2 代表の児童にWebカメラを 操作してもらっている |
図3 プロジェクターで天井に 映し出されたオリオン座 |
幸町小学校の児童に書いてもらった感想の一部を以下に掲載する。
アンケート結果を見てみると多くの子供がオーストラリアと日本での星座の見え方の違いに興味を抱き、理解したようである。また、これを機会に星について学習してみたいという子供がいたり、中には「本当の夜空にあるオリオン座を見てみたい」という声もあり、今回の授業を行った意味があったと感じる。
On account of the interest generated by the class describing the internet relay for the total solar eclipse in Australia on 4th Dec 2002, and the mechanisms of a solar eclipse, it was decided to have a class illustrating the different appearance of the night sky in Australia and Japan, paying attention to the visibility of Orion.
In this class, a projector, personal computer, and web cam were used together with a globe (to show the appearance of a constellation from two reference points on Earth) to help to demonstrate the appearance of the stars from Australia.
A similar exercise was carried out at Teraoka Primary School, but was found to be too time-consuming, so instead a simpler version was set up.
Skills Taught | Teaching notes |
To understand the difference in appearance of the night sky between Japan and Australia.
|
|