コロナウィルスで休校措置をとられている学校が多いなか、自主学習のためのリソースを集めてみました。
最初は文科省がアップしているリンクがメインだったのですが、それを補足するような形で様々な情報のリンクを足してみました。結果的に少し専門的で長くなってしまったかもしれません。
(
ですが、このプロジェクトは2020年3月21日にスタートしました。)
多くのサイトが全国緊急事態宣言(2020年5月6日までを想定)に対応したサイトのため時限的な作りとなっています。そのためリンク先の情報も完全なものとは言えません。
そのような不完全で誤った情報が含まれたリンク集であることを理解してこのページをご利用ください。
また、使用条件がある教材もあるので(著作権の問題等)、利用に当たっては必ずご家庭で相談して利用してください。
なお、後半部分は理論的な解説が書いてあります。興味ある方だけお読みください。
理論編の内容に関してご質問がある方は平までお願いします。
全ての家庭がインターネット環境が完備されていて自由に通信料を気にせず利用できるわけではありません。 光回線で自由にWi-Fiが使える環境は体感としては5割強程度ではないかと思います(2020年5月時点での宮城県)。 そのような状況なので、このページに掲載されている教材は現場の先生方がダウンロードして児童・生徒たちに教材として配布して活用いただければと考えています。 ただ、ご利用にあたって注意していただきたいことは、それぞれの教材には作成された方々に著作権があるということです。 例えば、配布するときには小さい文字でも構いませんが、作成者の名前や出典を明記していただけると無用なトラブルを避けることができます。 具体的には、宮城教育大学教職大学院の12期である市川先生が作成された教材を児童に配布する場合は、 保護者用のプリントに「今回配布した教材は宮城教育大学教職大学院12期生である市川孝仁教諭が作成されたものを利用しました。」と書いていただければ問題ありません。
自律的な学習を確立するための一つの手段として、子どもたちが先生やご家庭の方と一緒に作成する勉強計画が考えられます。 その具体的な形態として「時間割」があります。
現時点(2020.4.20)では宮城県の多くの地域は(2020年)5月7日には学校が再開されることになっています。そのように考えると、まずは短期的な視点で考え、学校から出された課題と学校で使う問題集を活用した復習をし、今までのテストの見直しをやるべきです。 そのときには、できるだけ思考ツールのようなものを活用してまとめながら復習してください。 そのうえで、時間の余裕があったらこのページのリンク集に載っている教材に取り組んでください。 しかし、臨時休校が長くなった場合は、活用的・応用的な内容、特に探究的な調べ学習にも取り組むべきです。
以下の情報は2020年4月時点での情報です。繰り返しになりますが、限定的な情報なので注意してアクセスしてください。
主に文部科学省のページから抜粋したリンク集です。
その他全般: 教育新聞のリンクを取捨選択して更に加筆してまとめました。
英語の学習教材
教材作成にあたって年間指導計画も念頭に置くべきです。 参考までに幾つかの教科書会社の年間指導計画のリンクを作りました。 なお、2020年度(令和2年)において小学校は新学習要領に完全移行となっていますが、中学校は移行期間となっています。 例えば、中学1年生、2年生は新指導要領に対応したカリキュラムになっていることが望まれますが、3年生は旧課程となっています。この違いは学校ごとで判断することになっていて、補助教材の作り方も学校ごとによって異なっても仕方ありません。この違いを念頭に置いて補助教材を作るべきです。
参考までに平成29、30年度改訂の新学習指導要領のリンクを作りました。
単にドリルで問題を解くだけではなく、自宅でノートをまとめたり、総合的な学習で課題をまとめたり、夏休みの課題など自主学習の際に利用してください。 機械的な反復、暗記ではなく、深い理解に繋がるように考えを整理する道具として活用してください。
シンキングツール ~考えることを教えたい~(黒上晴夫・児嶋華里・泰山裕 著)
ここで挙げるアプリケーション群は全てブラウザーのうえで動くソフトです。
基本的にGoogle Drive上でファイルが管理されているので、ローカルで作業する必要があるときは作業しているファイルをダウンロードする必要があります。
また、複数のアカウントを保有することが可能なので、複数のGメールアドレスを保有することも可能です。
例えば、AAA@gmail.comというアドレスとBBB@gmail.comというアドレスを一人のユーザーが保有することが可能です。
そのことによってAAAのGoogle Drive(15GB)とBBBのGoogle Drive(15GB)の2つの領域を保有することになります(合計して30GB)。
※複数の Google アカウントを切り替える
各アプリケーションの利用方法はTeacher Centerで簡単に触ってみて覚えてもいいかもしれません。
いわゆるGドライブ。デフォルトで15Gあるので、普通に使っている分には充分な容量でしょう。ファイルの共有もできるので、ブラウザーのうえで色々な作業をするためのプラットフォームとなっています。メールでファイルを添付して送る方法がメジャーですが、今後はメールでファイルを添付するのではなく、ドライブ上のファイルを参照させるようなスタイルでファイル交換する方法に移行すべきです。特にファイルが2メガを超えるような大きなファイルの場合は、ファイルのリンクを示したほうが確実です。 http://drive.google.com/
言わずと知れたGメール。タグでメールを管理することで膨大な量のメールを簡単に整理できます。フィルターを設定するとメールの管理が更に便利になります。 http://gmail.com/
いわゆるGoogle Form。心理学の質問紙調査は紙ベースで行われてきましたが、一気に電子化される切っ掛けとなったツールといっても過言ではないでしょう。 https://docs.google.com/forms/u/0/?tgif=c
時間割のセクションでも説明しましたが、Meetの時間割設定にも使われています。 私はGoogle Calendarがあるので紙の手帳を使わなくなりました。(メモ帳は持ってますが。) http://calendar.google.com/
マイクロソフトにおけるWordに相当するワープロソフト。Wordのユーザーをどこまで取り込むことができるのか、一太郎からワードへの劇的な転換が起きたのと同じことが起きるのでしょうか?実はアンケートシステムのgoogle formと同じアプリとなっています。たとえば https://docs.google.com/forms/ はアンケート作成にも使えるようになっています。 http://docs.google.com/
Webアプリのお絵描きアプリです。操作は直感的で分かりやすいのですが、マウスで描くのは大変なのでタッチスクリーン上でスタイラス等を利用して描くことをお勧めします。 使い方ガイド Canvasを起動する。
ミーティングシステム。zoom、teams、skype、lineのどれが優勢になるのか、予断が許さない状況。(2021年2月の時点では、zoom, teams, meetの3強となっています。) http://meet.google.com/
MeetやG-Mail、ファイル共有など複合的なシステムとなっていて、今後更なる拡張が予想されている。たとえばrubricはsheetsを拡張した形で利用できるようになっいます。あとでも触れますがSNS的な機能を持っています。 https://classroom.google.com/ 。
本当に手軽に音楽が作成できるお勧めWebアプリです。紹介ビデオ。 小学生でも簡単に作曲できそうです。 Song Maker
マインドマップを Google 以外のサーバーで作成するようになっていますが、開発の歴史はこちらに詳しく書かれています。無料版ではマップが3つしか作れませんが、マップの共有編集などができるので色々な場面で重宝するアプリと言えるでしょう。(2021.7.11時点でパーソナルで月額540円の使用料) https://www.mindmeister.com/folders
メモ帳的な役割を持ったノートシステム。タグをつけて検索することができて便利。画像の取り扱いが簡単なのに対して、現状ではPDFの扱いができないのが欠点かもしれない。 http://keep.google.com/
パワーポイントとほぼ同じことができるプレゼンテーションソフト。ドキュメント、シートなどと同様にファイルの共有ができるので協同作業が可能です。 http://slides.google.com/
エクセルとほぼ同じ関数を利用できる表計算ソフト。ドキュメントやスライドと同様に共同編集が可能です。こちらもformと同様にドキュメントを拡張したアプリケーションとなっていいます。 https://docs.google.com/spreadsheets/
お絵かきソフトと位置づけられますが、文字も入力できる多機能なソフトです。 協同で作業するときに一番使い勝手の良いお絵かきソフトかもしれません。例えば、KJ法的なブレーンストーミングをオンラインで実行可能です。プラス(+)のアイコンをクリックすると新たなJamが作成され、SHAREをクリックすると協同編集するメンバーを招待できます。協同作業をするためのリンクも取得できます。 ちなみに、Windows 10の改定にともなって、WindowsではMicrosoft WhiteboardというJamboardと同等の機能をもったソフトが使えるようになっています。 http://jamboard.google.com/
基本的にはwebページを作成することになるのですが、 Google Siteを利用して校内wikiを協同編集することができます。 例えば、総合的な学習で色々な知識が蓄積されますが、それをwebページの形でまとめることができます。 いちばん重要なことは、特定のメンバーに限定した閲覧制限を設定できることです。また、HTMLなどのプログラミングの知識がなくてもwebページを作成できます。 Google siteスタートガイド
「Google for Education は、休校対応中の学校を対象に遠隔学習支援プログラムを実施します。」と示されているように、上記のG suiteパッケージを含めて学習支援を行っているようです。個人のアカウントでもgoogle classroomは使えますが、学校単位で活用した方が効果が大きいはずです。
2020年度後半に、Chromebookが仙台市の公立小学校、中学校に全児童対象に導入されました。Googleのアカウントも全児童が持っています。
もちろん、学校の回線の太さの問題は依然として残されていますし、全ての家庭でWi-Fiが自由に使えるによっているとはいません。
しかし、一部の児童、生徒への対応の困難が残されていますが、 以下のような説明会でも語れているように使えるのであれば利用すべきだと思います。
2020年5月11日 学校の情報環境整備に関する説明会
繰り返しになりますが、仙台市に限っていえば、2021年2月の時点で公立の小中学校の全児童がChromebookを自宅で利用できるようになっています。
動画のなかではインターネットに関して困難な家庭が5%と話されていますが、地域、学校によっては4割とか3割というのが現実的ではないでしょうか。
おそらく、オフラインで利用できるコンテンツを主体に活用されるような気がします。
用途は教育に限りませんがクローズドなSNS(Social Networking Service/System)が幾つか利用可能になっています。 全てを網羅できそうもありませんが、一般的に教員、生徒の2つの立場のユーザーが登録可能で(システムによっては保護者も登録可)、それぞれの権限の範囲で交流できるようになっています。 教育目的で考えると、一般の授業と同様に「どのような課題を出すのか」といった教材研究的な発想が重要となりそうです。 そして、情報はポートフォリオ(portfolio)として活用可能ですが、学習支援として評価(振り返り指導)が介在しないと蓄積してもあまり意味はないでしょう。
最初に書いたようにこれ以降は教育や教授学習に関する理論的な内容が書かれています。 「18禁」ではないのは確かですが、小中学生向けではありません。受験勉強の息抜きに読んでもいいかもしれません。
政府は2020年3月2日から全国一律で休講措置を要請しましたが、地域によっては通常どおり授業を行っていたところもあったようです。 これを書いている2021年2月27日の時点では一律休校といった措置をとる市町村は希で、各学校で1週間程度の臨時休校をとるような対応が一般的にになっているようです。 参考までにNHKがまとめた情報にリンクがあります。緊急事態宣言 1回目の状況
そのような状況の変化が生じているなかで、児童、生徒がどのような状態なのかを調査が実施されまとまってきています。 どのような変化が生じたのかの概略が更新されているのでアンカーとしてリンクを張っておきます。
上記の色々なツールやドリルなどが、どのように開発されたのか理論的な話をまとめたスライドです。(大学の授業で利用しているパワーポイントから抜粋しました。)
リンクが切れているところがあります。
どの学年で履修させるかは各学校の判断に任されますが、指導要領の改訂(平成30年, 2018年)にともなってが情報Ⅰが必修化されます。
その他
その他の個人的に有用と考えられる動画