講義資料と担当科目一覧
以下の資料は段階的に拡充していく予定です。 不具合、間違いを発見した方は、 平までご連絡下さい。 講義時間外に質問する場合には、メールで確認をとってから来てくださると大変ありがたいです。 一部を除いて、パワーポイントで作成した資料は学内からのみ閲覧可能です。
たいていのことは気にしなくて結構ですが、 受講に先立って基本的な合意事項を読んでおいてください。
前期(水曜日:2)+後期(火曜日:1) こちらのページ の中の以下の資料を使う予定です(全部使うのは不可能?)。 昔のページは こちらに掲載してあります。
以下の内容はオムニバスの講義形態へ移行したため、全面的に変更になりました(2010年度)。 あくまで参考のため残しておきます。
尺度作成参考リンク
必ず次の3つの資料を参照して下さい:簡単だけれどもとっても重要な統計学の話 , 心理学論文の典型例,MSエクセルの便利な使い方
調査を行うにあたって,メモでかまいませんが独立変数(説明変数)と従属変数(目的変数),
そして,これらがどの様な関係になるか,
因果関係を簡単に説明した文章を作成してチーム内で共有してください。
データを分析するときに,どの変数とどの変数を分析するのか,その場で考え始めると時間が足りなくなります。
また,この因果関係を簡単に説明した文章は,
講義の最後に提出するレポートの「序論」に書く「仮説」として使います
(分析していくと仮説どおりの結果ではないことが明らかになることもありますが,その場合は新たな仮説を作成することになります)。
質問紙は以下の制約に基づいて作成してください。
※データを入力するときには,全ての変数を作成し先頭行を固定した状態で入力するとミスが少なくなります。
サンプルデータ ←このファイルを参考にデータを入力してください。
※学外からアクセスする場合ははL2TP/IPsecを利用してください。以下の資料を参考にしてください
レポート作成時に注意すべきこと
グラフと表 や心理学論文の典型例を参考にして作成してください。
以下に用意した資料をリストアップします。
前期・木曜日・3〜5限目
2021結果 ----> MSエクセルの便利な使い方も参照 ※4月22日の実験レポート締め切りは5月7日(金),平研究室のポストに提出してください。
プログラムを作成するときに、杉浦先生のページと、 HSPを一緒にやろう、 中西さんのページを参考にしました。
HSPは(良くも悪くも)BASICみたいなノリで書けるいいプログラミング環境だと思います。 良いところは、フリーで、気軽に、思い立ったと同時にすぐに書き始められるところで、 悪いところは、変数がグローバル変数であるところと、予約語の制約がきついところでしょうか。 この辺りが気になる人は、初めからCやJAVAで書けばいいと思います。 悪い部分は、ソースの最初に全ての変数を列挙、定義したりすれば(だいたい)回避できる話なので、 ほとんどの心理学実験をこれで書けてしまうというのは、本当に何ものにも代え難いと思います。 個人的には、それぐらいお勧めです。
意味的距離によって反応時間に違いが生じそうなのは、各種の活性化拡散モデルからそうであろうと推測される。 しかし、意味的距離そのものが、一定であるのか、そもそもリンクはつながっているだけなのか(方向性や意味機能など)、はたまた、リンクではなくて包含関係で規定されているのではないか等(集合的な関係)、諸説ある。
辞書的な定義、類似度、典型性、説明の適合度などがあるが、それぞれどうなっているのだろうか。cf. 概念定義の色々
同じ概念カテゴリに属すモノでも、典型性の高いモノもあれば低いモノもある。
階層性が深いカテゴリ(知識が豊富な領域)と、 浅いカテゴリ(知識が貧弱な領域)が存在する。 知識があることによって反応が早くなったり、遅くなったりするのかどうか…。
一つのオブジェクトが所属するカテゴリは複数存在する。 文脈に応じて成員性(そのカテゴリのメンバーとしての相応しさ:membership)が切り替わる。
例えば、我々は否定的な表現(その知識を知らないということ)を記憶しているわけではない。 しかし、知識として知らないこと、存在しないことや経験をしたことがないことをそれほど時間をかけずに判断できる。 このとき、よく知っている領域の知らないこと、全く知らない領域の知らないことに差はないのか?
その他に、 記憶の体制化と想起プロセスあたりが参考になると思います。 人の記憶(powerpoint file)
グラフの軸が、「単位や仮説」ときちんと対応してないと駄目です。 たとえば、以下のグラフは、 「人工物と生物」という領域の違いを操作し、 それぞれの領域で階層性を操作した実験の結果の仮想的な例です。
注意すべきこと
レポートのタイトル: 人を賢くする検索エンジンの条件 〜知識の多寡による検索行動の分析〜
目的: 教育現場において,総合的な学習の時間や道徳などの教科を中心に検索サイトを利用した調べ学習が日常化している。 しかし,その様な活動がどれほど効果的かはあまり検証されていない。 そこで,領域知識があることによってどれだけ検索サイトが活用できるようになるのか,また,逆に知識がないことによってどのような不利益が生じるのかを,実際に調べ学習を行って調べる。
考察のポイント
以下の内容は、昔、Linuxでサーバーを動かしていた頃のものです。
以下の内容は、大昔の実験プログラムです。動作は全く保障しません。
レポートの提出締め切り:7月28日(金)平研究室のレポートボックスまで。
無精をせずに必ず印刷して提出して下さい。
レポートの書式は昨年度提出した研究法に準じます。
A4で提出して下さい。
参考までにレポートの書式を紹介します。
Google Formsを利用してアンケートを作成しましたが, そのときにタイトルも付けたはずです。
何を調べようとしたのか,その目的や仮説を書いて下さい。 箇条書きにならないように気をつけて下さい。
アンケートの概要,参加者の数,性別などを書いて下さい。 質問項目の構成等も示すべきでしょう。 具体的には尺度を借用したのであればその内容などを紹介して下さい。
分析の方法としては, 簡単だけれどもとっても重要な統計学の話 あたりを参考にまとめて下さい。 ピボットテーブルや分散分析,重回帰分析を利用することになるはずですが, 昨年度の研究法で使ったエクセルのファイルが役に立つはずです。
結果をまとめると同時に,反省事項などを書いて下さい。 特に最初に立てた仮説がどうだったか考察し, 調査の良かったところ,欠点などを記述して下さい。
参考にした資料があれば,記述して下さい。 書式は文献講読で読んだ論文を参考にして下さい。
受講者は1から14まで自分が作成したものを除いて全員分を 7月6日(木)までに必ず回答してください。 回答してもらったデータを7月6日(木)の講義で整理する方法を説明します。
データ整理の手順
※Google Spread Sheetはエクセルとほとんど同じ機能が使えます。 例えば,スプレッドシートにはピボットテーブルに類似した表機能も実装されています(関数に関してある程度の互換性があるようです)。 エクセルとスプレッドシートを状況に応じて使い分けて下さい。
参考資料
実習の総括をしてください: 3年次実習を振り返って言いたいこと!
※平に質問紙のURLを送るときにはこの手順にしたがってURLのアドレスをコピーして送ってください。
サンプル質問紙:3年次実習の意識調査
Google Formsに習熟する演習を行います。
Google Formsに関しては幾つか説明がありますが,まずはグーグルが提供している解説ページを紹介します。
拡張機能としてGoogle FormsをChromeに追加する方法は以下のとおりです。
インターネットエクスプローラーやエッジなどには対応していないことに注意してください。
※Cromeを利用する場合,同じユーザー(例えば宮教大アカウント)であれば端末を変えても同じ拡張機能が利用可能になっている。
一般のgoogle driveの容量は15ギガに対して,
宮教大のアカウントのGoogle Driveの容量は5ギガ
以前担当していましたが、現在(2008年度以降)は担当から降りました。 参考までに記録として残しておきます。
2018年度後期に出講予定
教職を目指す人にぜひ履修していただきたい講義であると思ってます。 この講義では前半で教育評価に関する概要を説明し, 後半で各班が作成した小テストの講評会を行う予定です。
まず初めに,「指導と評価の一致」というスローガンを心理学的に理解することを目標とする。 評価に関する既存の問題を理解し,次に,グループに分かれてテスト問題を実際に作成する。問題作成は「指導要領」を意識して行い,テスト問題の出来具合をそれぞれ講評する。
卒業して教職につくことができたとき,実際に遭遇するであろう難問の一つとしてテスト作成があると思います。
これまで指導案を作成したことは複数回あると思いますが,テストを作成した経験がない人がほとんどだと思います。そこで,教育評価に関する理論的知識を実際に活かすためにも,学習目標の到達度をはかる絶対評価のテストを作成していただきます。
小テストを作成するときには,授業の目的など文脈を明確にするために簡単な略案があると望ましい。
参考までに8年前の内容を参考までに挙げておきます。 学習心理学のページ
月曜日・5コマ
この演習用のページは存在しませんが, 文献リストを参考にしてみてください。 もちろん日本語の文献でもOKです
一応、心理学論文の典型例を加えてみました。
火曜日・4コマ
卒論につなげるために、 相互に関連する論文を3本読んで発表してもらいます。 記憶,認識論(知識のあり方),教材研究などを領域とします。 個別的なテーマとしては,小中連携,中一ギャップ,発達課題, メディアリテラシーなどを含みます。
前半は動機付けと学力評価に関する講義を行い、後半は動機付け研究に関する調査方法に関する講義を行う予定です。 以下のページを基本とした応用的な内容を扱うつもりです。 とりあえず,質問紙を作成してみて,実際にデータをとってくるところまでを行う予定です。
KJ法を利用した評価法の討論結果をこちらに掲載しました。
総括的な評価の各グループ(カードの集合)と、診断的評価、形成的評価のグループを繋げて、大きなマップを作成してください。 そして、結局、どのような問題があり、それを解決するためにはどうすれば良いのかを、そのマップを用いて考察してみてください。
なお、総括的な評価のパートは中途半端なところで終わっています。時間的な制約から完成させることができなかったわけですが、『フ〜ン??』の部分をどうするかをマトメきれなかったのも未完である理由であるように思います。 コンピュータ上での図では分かりづらいと思いますが、総括的評価のパートを自分なりにまとめ直して、何らかの道筋(改善策)を考えてみてください。
これも、以前開講していた講義の残骸です。参考までに残しておきます。
「指導と評価の一体化」という近年よく耳にするスローガンの背景には、(1) 言葉で伝えられないものは教育内容として明示できない、(2)明示できないも のは教育の達成を評価できず成績評価が不可能になる、というロジックが存在す る。幼稚園から大学まで含めて、全てのカリキュラムは、明示的で評価が可能な 知識・技術の教授によって構成される必要がある、と言い換えることができるで あろう。
しかしながら、教育現場においてこのロジックがどれだけ正しく理解されている かというと、かなり危ういといわざるをえないであろう。 たとえば、各評価方法が正しく理解されていない場合には、それぞれの評価の適 用条件を無視した過剰な利用が生じることなどが予想される。各評価方法の適用 条件を知らないままに活用すると誤った評価を行ってしまう可能性が高く、特に 全ての成績評価を厳密に数量化しないと問題があるような思い込みが形成されが ちである。
また、評価に関する研究を進めても、教材研究へとつながっていないのが現状で あり、(教育行政に対する)徒労感や不信感しか残っていないように思われる。 全国的な学力テストの実施が予定されているが、この結果の利用方法などを含め て、評価というものがどのようなものかをあらためて整理しておく必要があるで あろう。
以上のことを念頭において、本講座では、知識のありかたと勉強することの意義 について認知心理学的な視点から解説し、次に、テストや各種の教育調査で得ら れたデータをどのように処理するかについて演習をおこなう。後半部分の演習で は、MS-Excelを用いた各種の統計処理について解説し(評価のインフレ現象、偏 差値の扱い方、S-P表の作り方など)、Microsoft社のMOS Excel初級相当の操作 スキルの習得も目標とする。
コンピュータを利用した統計処理演習では、MS-Windows上のExcelを利用する予 定である。あまり高度な内容に踏み込むことはないが、フォルダーの移動・作成 など、必要最低限と思われる基本的なコンピュータの操作ができていることを前 提として演習を進めたい。
希望者がいれば、校内研究の進め方について、特に効果測定の方法について個別 的、具体的なコンサルテーションをおこなうことも可能である。そのときには、 事前に電子メールなどでご連絡いただきたい。
始めに、中一ギャップについて考えていきます。 そして、この中一ギャップやメタ認知に関する問題を調べたデータを、実際に操作して、 教育統計に慣れていただければと思います。 数学的な内容としては高校数学の数1を想定しています。 最終的なゴールは、ピボットテーブルを自力で作成し、 データを立体的に眺めることができるようになることです。
午前
午後
午前
午後
補足資料
しかし,このような言説をまともに受け止めてしまうと,あまり好ましくな い結果をもたらすかもしれない。たとえば,各評価方法の特性を正しく理解して いない場合には,それぞれの評価の適用条件を無視してしまいがちである。評価 方法の適用条件を知らないままに適用すると,誤った評価を行なってしまう可能 性が高く,特に全ての成績評定を厳密に数量化しないと問題があるような思いこ みが形成されるようである。その結果,評価について過剰な対応をしてしまい, 不必要な負担感や被害者意識が教師の側に生じる可能性もある。
これと似たような問題が,校内研究で行なわれている各種の効果測定・評価でも 存在する。たとえば,厳しいスケジュールの合間を縫って時間と労力をかけて作 成し収集したアンケートなのに,十分にデータを生かし切れていない報告書が数 多く見られる。分析手法に関する理解が不十分であると,数量的な記述の面でも, 言語的な記述の面でも不十分な結果報告しかできなくなることが多いようである。 これは大変もったいないことである。校内研究の結果のまとめ方・表現方法は, 研究を行なっている文脈や調査目的に照らし合わせて使い分ける必要がある。ど こまでを数値を用いて表現すべきで,どこから言語的な記述を用いて表現すべき であるのか,校内研究の結果をどのようにまとめれば良いのかはなかなか厄介な 問題と言えるであろう。
そこで,本講座では以上のことを鑑みて,『教育評価と教育現場における効果測 定』について講義・演習を行なう。
前半部分では,始めに学習の動機づけと教育評価に関する講義を行ない,次 に,統計的な処理方法を中心に評価活動に有益な分析手法を実際に作業しながら 解説する。特に,演習部分では,各種質問紙の作成方法について理論的な基礎を かため,更にソフトウェアの効果的な使い方についても説明する(主にMS-Excel を利用)。後半部分では,参加者が学校現場で実際に取り組んでいる事例を持ち 寄って,その問題点,改善方法について討議する。