普及材料から熱電変換素子
引用文献: 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)2007年1月22日
URL:http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20070122i501.htm
普及材料から熱電変換素子…名大など開発に成功
熱を加えると電気が流れる「熱電変換素子」という素材を、容易に手に入る材料から
作り出すことに、科学技術振興機構と名古屋大などの研究チームが成功。
従来の素材に比べ2倍の発電性能があり、エンジンの排熱を利用して発電する
ハイブリッド車など、幅広い分野への応用が可能。
開発した「熱電変換素子」:
「チタン酸ストロンチウム」という絶縁体物質に、微量の金属元素を混ぜた半導体を
厚さ1000万分の4ミリの薄い膜に加工して
チタン酸ストロンチウムにサンドイッチのように挟み込んだ構造
新素子は人体に無害。
融点が2080度と、600度前後で溶ける従来型に比べて高く、
約700度に達する車のエンジン排気熱にも耐える。
熱電変換素子は熱を加えると電流が発生し、逆に外から電流を流すと冷える性質がある。
これまで鉛やビスマス、アンチモンなどの重金属が原料として使われてきたが、
埋蔵量が少ないうえ、毒性が強く、大規模な利用が難しかった。
コメント:「熱電変換素子」は、温度差のあるものから電気を取り出すことができる。
この素子を使うと、自動車の排気ガスの熱だけでなく、発電所のタービンやボイラーの廃熱も
電源として利用できる。
また、燃料電池には、1000度程度の高温で動作するタイプのものがある。
燃料電池からの高温水蒸気が排出されるので、「熱電変換素子」と組み合わせて
燃料電池単体よりも発電効率を高めることができる。
参考ページ:
・熱から伝記を取り出す夢の結晶... 名古屋大学 河本研究室
・ナノテクを駆使した超伝導と熱電発電の開発... 名古屋大学 高井研究室
(m-yasu)