2005年度「質問紙調査法」日程表

更新情報

連絡事項(5月13日更新!)

  1. 休み期間中でも、質問を受け付けています。 掲示板やメールでどうぞ。( ) 回答はなるべく24時間以内を目標にしますが…。
  2. 以下のようにグループが分かれました。(4月28日)
  3. 各班のデータを掲載しました。(5月12日)
  4. 宿題を追加しました!(5月13日)

4月21日

3限目

本実験実習の概略の説明と性格検査の紹介

4限目

実験計画の基本について…cf. 簡単だけどとっても重要な統計学の お話

5限目

従属変数・独立変数について

宿題

質問紙で設定する従属変数(自分が気になること)と独立変数(気になることに何が影響しているか)を明確にしてくること。

4月28日

3限目

PCの基本的な操作と質問紙の作り方について―MS-Wordを用いて解説

4限目

グループごとの質問紙作成 …質問紙の雛形(MS-Word 2000版)と(PDF版)を用意した。 MS-Wordのファイルはマウスの右クリックを押して各自のホーム領域に保存すること。

上記の資料はあくまでも参考資料であって、 質問項目にそのまま流用することは難しいが、 尺度の設定方法やワープロの使い方(図の作り方など)の参考にはなると思う。 特に、その中に書いてある注意事項に必ず目を通してから質問紙を作成すること。 その他にも、以下の点に注意して、 フェイスシートと質問項目を作成して欲しい。

  1. おおよそ、20分以内で回答できる質問紙にしあげる (項目数は30個前後がいいところか…)。
  2. 1つの尺度の中の質問項目は10個程度を目安とし、 フェイスシートのチェック項目が、 個々の質問項目や尺度の分散を説明する独立変数となるように工夫すること。
    →尺度は講義で取り上げた質問紙の下位項目を流用しても、 グループが新たに作成しても構わない。 その他にも参考にしたい尺度があったら随時質問すること。
  3. 仮説(説明モデル)と統計的分析とが一致するように質問紙をデザインすること。
    →たとえば、被験者を女性と男性(独立変数)に分けて、 勉強の仕方(質問項目)について違いが見られるかどうかを調べたいとする。 この場合には、「性差によって勉強方法が違う」という仮説を調べることになるので、 実際の質問紙もそのような内容を調べることができなければならない。 本当ならば、 質問紙を作成する段階で最低限度の統計学的知識が必要とされるのであるが、 今回はそのような前提知識のない状態で作成することになる。
  4. 尺度の中に逆転項目を複数用意すること(が望ましい)。
    →被験者がどの程度一貫した反応をしているかの目安として使うことができる。 極端な場合(ハズレ値)にはその被験者をデータから削除する必要がでてくることもあるし、 整合性のない回答が頻繁にでてくるときには質問紙や調査自体の妥当性が疑われる。 ただし、似通った単なる言い換えの文章があまりにも多くなると、 かえって調査結果に悪い影響がでる恐れもあるだろう。
  5. 分かりやすい質問項目を作ること。
    →上記のハズレ値とも少し関連しているが、 質問はできるだけ回答しやすく作成する必要がある。 特に、被験者がこちらの設定したフォーマット以外の回答をした場合には、 よほどのことがない限りその数値は欠損値として扱うので、 回答フォーマットには工夫が必要である。
  6. 検証する仮説は原則的にはどのようなものでも構わないが、 当然のことながら、 できるだけ心理学的にもっともらしい説明ができるものであることが望ましい (「何となくジェンダーがきいていそうだ」といった曖昧なものではなくて、「なぜこの現象にジェンダーが関係しているか」を説明できるように知恵をしぼっ てください)。

5限目

調査趣意書の完成

質問紙の中で、独立変数と従属変数がどのようになっているか、 実際の質問項目と意図した内容とが一致しているかをチェックした上で、 どのような結果が得られるかの予想をA4用紙1枚にまとめて提出する。 この趣意書に載せた内容は実験レポートの序文に相当するものなので、 できるだけしっかりとまとめること。 ただし、実際のレポートと異なって、 検証しようとしている仮説が第3者に伝わるようになっていれば、 フローチャートや箇条書きの文章であっても構わない。

逆にいえば、 実際のレポートではフローチャートや箇条書きは禁止ということである。 ついつい箇条書きしたくなるかも知れないが、 個々の文章のあいだを繋ぐロジックを重視した書き方をして欲しい。 また、序論、実験方法、結果、 考察といった具合いにキチンとした章立に基づいたレポートを提出して欲しい。 それぞれの章に相応しい内容がそこにまとめられていることが望ましい。 ( 簡単だけれどもとっても重要な統計学の話心理学論文の典型例を参照)

時間内に質問紙と調査趣意書が完成できなければ、 後日完成したものを提出すること。 配布する質問紙冊子を作成するときには、 平のコピーカードを貸し出すので必要に応じて取りに来るように。

宿題&質問紙の配布

調査を、5月9日(月)3コマの、「発達と学習の心理c」で実施する。 したがって、5月6日までに完成版の趣意書と質問紙を提出し、9日までに80部作成する必要がある。

完成版ができたと思ってもミスが見つかる可能性が高いので、 必ず、5月6日の提出前に一度は草稿状態のものを見せにきてほしい。

ちなみに、被験者の人数は多ければ多いほど良いのは当然であるが、 1つの分析セルに20人以上の被験者が存在するようになっていることが望ましい。 たとえば、2×2の分散分析(全て被験者間要因)を行うためには4条件×20人 =80名の被験者が少なくとも必要である。 これより人数が少ないと、 仮説が正しくても個人差などによる誤差要因が大きすぎて安定した結論を導くことが難しくなる。 また、相関分析を実施するのであれば、 被験者が100人を越えていることが本当は必要である (臨床研究など被験者の募集に制約のある場合にはその限りではない)。

なお、データは収集しっぱなしにしないで、 分析が終了したら結果などを協力者にできるだけ通知すること。 しっかりとフォローアップをしておかないと、 後で卒業論文のときなどに協力してもらえなくなる可能性もある。

ということで…実験後は、レポートの提出を兼ねて、レポートができ次第授業で結果をフィードバックする予定です。具体的にはB4版用紙1枚程度にま とめたレジュメを配布することを考えています。

5月12日

3限目

データの入力と表計算ソフトの基本的操作 …スプレッドシートの雛形エクセルの便利な使い方

バックアップ・データ

4限目

記述統計学の基礎(代表値、散布度、相関係数) …記述統計学(PDF) or (MS-Word2000 版)に必ず目を通しておくこと。

5限目

記述統計学の基礎 -- 頻度分布表の作成(countifを用いた分析)

宿題

5月19日

3限目

データの標準化とエクセルを用いた相関係数の求め方。 …相関係数(PDF) or (MS-Word2000 版)に必ず目を通しておくこと。

4限目

項目分析の前の下処理を行う。 ここでは、不良項目の発見とその対応方法、 効率のよいデータ分析の進め方のTIPSなどについて解説する。 利用する関数は、max, min, countif、条件判断(true/false)の4つである。

5限目

項目分析(尺度内相関係数・α係数) … この資料(PDF版ないしはMS-Word2000 版)に必ず目を通しておくこと (α係数は無理カモ?)。

レポート提出締め切り

6月2日(木)を締め切りとする。 平の研究室のレポートボックスに投函すること。

レポート課題の評価基準

長いレポートである必要はない。しかし、 これだけの規模の調査を行ったのであるからそれなりの分量になると思う。 大まかに以下の点について評価する。

  1. 実験レポートの体裁をなしているか
     結果や仮説の箇条書き、編年体の文章は禁止とする。 以下がだいたいの実験・調査系のレポートの標準書式である。 cf. 心理学論文の典型例
  2. 既に求めてある尺度内の相関計数などを利用して項目分析を行う。
     尺度の一貫性や整合性などについて判断する。 求められた値がどうであるかを自分なりに評価する必要がある。 ひとことで言ってしまえば、 「作成した質問項目が意図した内容に相応しかったかどうか」を、 数字を見て判断するのである 求められた値がどうだったかを自分なりに評価する必要がある。
  3. グラフと表を作成する。

グラフについては、各自が調べたい要因、 興味のある要因を組み合わせたグラフが作成できていれば要求水準を満たしたと判断する。 たとえば、以下の図のようなグラフを作成して欲しい。 もちろん、このような数値つきのグラフである必要もないし、 本当は手書きのグラフで十分である。 表については、配布資料の「妥当性の問題」で示されたようなクロス集計を作成すること。

グラフのサンプル

なお、上記のグラフを描くためには、 (男性・女性)×(尺度1・尺度2)の4つの実験条件ごとの平均を求めなければいけない。 これら各条件ごとの平均は、 次のような方法で求めることができる。

また、更に、どうやってグラフを作るかが全く分からないとか、 何をやったらよいか見当もつかないという人のために、 グラフの作り方の説明ページを用意した。

以上の3点をクリヤーした上で、 たとえば、仮説と結果の予想とがキチンと書き分けられているか、 自分なりに仮説や分析モデルを消化しきれているかをチェックする。 もちろん、上記以外の分析を行っている場合や、 どの質問項目を除けば尺度の一貫性が高くなるかについて言及されている場合などには高く評価したい。 図表の読みやすさ(X座標、Y座標が何であるかが分かるようなグラフかなど)や、 通し番号を振ってあるかなどもチェックする。


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