Excelを用いたグラフ作成

目標とすべきグラフ

とりあえずの目標として,以下のようなグラフを考えてみよう。

グラフのサンプル

このグラフは, 2×2の分散分析(混合実験計画)を行ったときの結果をあらわしている。 ここに示されている情報から交互作用が得られたことがはっきりと分かる。 しかしながら,交互作用があることが示されていること, それ自体はとても重要であるけれども, それ以外にも何と何の組合わせでそのような交互作用が起きているかが分からなければグラフとはいえない。

では,グラフには最低限どのような情報が盛り込まれていなければならないのであろうか? 以下に最低限度必要な情報をまとめてみた。

グラフのサンプルには,更に各ポイントにおける数値も示してあるが, これはなくても構わない。あった方が読む人に分かりやすくなる場合もあるし, かえってゴチャゴチャして読みにくくなることもある。 いずれにしても,読む人の立場に立ってグラフを作ること, これが一番重要である。 そのグラフ単独で, どういう実験結果であるかが分かるグラフが良いグラフであると言われている。 したがって,場合によっては,グラフのタイトルの下に, 各々の数値がどのように計算して出されたか簡単な説明を示しこともある。 なお, グラフのタイトルはグラフの下に示すのが心理学系の論文の標準書式となっている。


ステップ1…範囲の指定

領域の選択

まずはじめに,グラフにしたい領域をマウスで選択する。 領域の選択方法としては,マウスでなくても「Shift+矢印キー」でもできる。 念のために書いておくが, Female・Male,尺度1・尺度2まで含めて選択しないと, グラフウィザードが変数名を自動的に生成してくれない。 更に蛇足ながら, 上記の「尺度1」,「尺度2」というのは,あくまで便宜的につけた名前なので, 実際のグラフでは「買い物依存」とか, 「基本的生活」といった意味のある名前にしておくべきだ (あまり長い尺度名だとグラフに表示したときに醜くなるので, 適当に省略する必要がある)。

以上の下準備ができたらグラフウィザードを押してグラフウィザードを起動させる。


ステップ2…グラフの種類の決定

グラフウィザードのステップ1とステップ2(1/4と2/4)については, 特別なことはあまり必要ないだろう。 とりあえず,変化量を表現したいのであれば普通は折れ線グラフを選択するが, 棒グラフを選択しても構わない。よほど酷いセンスの持ち主でない限り, 普通に選択していけば問題は生じないと思う。 「次へ」を押せば,下に示した設定画面に変化する。 なお,この辺りの設定はグラフが完成してからでも全て変更が可能なので, 作ってからもう一度調整しても構わない。 また,「次へ」を押しても「戻る」を押せば直前の作業状態に戻ることができる。

グラフ形式の選択

データ系列の選択も,普通に考えればそれほど悩むところはないだろう。 下の図の状態では, X軸に示される系列が「行」になっているが, とりあえず,男女をX軸に, ラインを尺度にしたいので系列として「列」を選択する。 オプション属性を変更すると,どうなるかが数秒後にプレビュー画面に示されるので, この画面を確認しながら属性を変更していくとよいだろう。

系列の選択

ステップ3…グラフの大まかな調整

以下の図はグラフウィザードの(3/4)である。

グラフオプション

このまま完了させても構わないのであるが, このままの状態だといわゆる不完全なグラフ, 訳の分からない謎のグラフになってしまう。

とりあえず,最低限度,以下の図のように, 「タイトルとラベル」の項目に必要な情報を入力する。 入力して数秒するとプレビュー画面の情報も更新されるので, この画面を見ながら大まかなイメージをつかむことができる。

タイトルなどの設定

あとは, 「目盛線」の選択項目を操作してY軸の目盛線を消したりしてもよいし, 「データラベル」の選択項目で「値を表示する(v)」を選択してもよいだろう。


ステップ4…グラフの出力先の設定

ここまできたらもうほとんど完成したも同じである。 下の図はどのシートにグラフを出力するか選択する画面である。 特に理由がなければそのまま「完了」を押す。

出力先の選択

すると,以下のような感じにグラフができているはずである。

とりあえず完成

なお、作成すべきグラフが棒グラフなのか、折れ線グラフなのかはその座標が連続量なのか、離散量かできまる。 詳細は 簡単だけれどもとっても重要な統計学の話 を 参照されたい。 ちなみに、例に出したグラフはY座標が連続量、 X座標が離散量なので、本来は別の種類のグラフでなければならない。 どの形状のグラフであるべきか、少し考察してみてほしい。


微調整の仕方

以上でグラフが完成したのであるが, 更に細かい修正をしたい場合もあるだろう。そのようなときには, たとえば,凡例のエリアをマウスの右ボタンでクリックすると, その細かい書式設定を選ぶこともできる(修正例1参照)。 また,普通にマウスでドラッグ・ドロップすれば, 凡例の位置をグラフ本体領域に移動することもできる。 同様に,マウスの右ボタンのクリックで, グラフのラインの太さやポイントの大きさ,表示フォントなど, 非常に多くの属性を変更できる。 また,アクティブ領域の端をマウスでつかんで動かすと, グラフの大きさや縦横の縮尺なども変更できるので色々な操作をして確認されたい(修正例2参照)。

修正例1

凡例を右クリック

修正例2

大きさの変更

修正例3

そもそもデータの領域が違うとか, そういった根本的な部分の修正も行うことができる。 そのような場合には,グラフのどこか適当な何も書かれていない領域 (たとえば凡例の上の部分など)をマウスの右ボタンでクリックすれば, 以下のようなメニューが出てくるので,必要に応じてそれぞれ再設定すればよい。

色々な設定
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