ヒトと計算機の記憶の相違点
--- 短期記憶(Working Memory)と 電気的メモリー(RAM)の違い ---


心的な問題表象の重要性

問題解決を難しくさせる要因の1つとして,不適切な問題空間の表象が挙げられる。 正しい問題空間の表象は,直接的な操作が難しい場合に,更にその重要性が増す。 問題を完全に試行錯誤に基づいて解くことは希で,方略を実際に適用する前にはその方略の善し悪しが心的モデルを通じて吟味される。

イメージと視覚像の類似点と相違点

絵画的特性を強調

命題的特性を強調

多義図形を用いた研究

実験手続き

  1. この図は「アヒルです…/ウサギです…」と教示する
  2. 図を隠した後に,図をイメージするよう求める
  3. オリジナルの図形に対して,DFM(Duck Face Modified)か,RFM(Rabbit Face Modified)のどちらか一方の図を組み合わせてテスト刺激のペアを作成する
  4. 被験者には,イメージの形成後,すぐに, DFMペアかRFMペアのどちらか一方の刺激対が再認テスト課題として提示される。
    (アヒル教示・ウサギ教示)×(DFMペア呈示・RFMペア呈示)=4条件

実験結果

図的表現による情報の外在化

代替的モデルとしてのイメージ

当該の問題状況の代替的なモデルとして別の領域の構造を当てはめて考えることは,有効であることが多い。他領域の知識の当てはめは,当該の問題が難しいほど有効性を増すが,モデルの切り替えには困難が伴う。

(例)温度計,ラザフォードの原子モデル,電気回路・水路モデル