知能指数(Intelligence Quotient)
知能に関する誤解・迷信
- 心理学者が想定する知能と,一般的なイメージとの齟齬
- 誤解され続ける心理検査
知能の定義のイロイロ
- 抽象的な思考能力
- 学習する能力
- 環境に適応する能力
知能検査の発展
黎明期(1900〜戦前)
- 1900年代 ビネー式知能検査の普及(精神年齢の導入)
- 1920年代 集団知能検査の発展,第1次知能検査批判(標準化と妥当性の問題)
- 1930年代 精神測定学の発展,因子分析法の精緻化
知能検査の発展(戦後〜現代)
- 1940年代 多因子の知能検査(類型論から特性論へ)
- 1950年代 知能検査の利用拡大
- 1970年代 認知論的アプローチ,知能検査批判
- 1980年代 知能検査の再検討,再認識
知能検査の一般的な使われ方
- 学級編成
- 学習指導
- 進路指導・生徒指導
- 学習要録への記載
既知の実験結果
- 高知能者は必ずしも高創造性者ではない
- 高創造者であるためには平均以上の知能指数が必要
- 記憶能力と知能とは相関が高い
- 遺伝的な要因の影響もある
- 訓練を重ねると得点が向上する
- 教師による期待の効果がある
知能検査はどのように用いるべきか?
- 福祉厚生の視点を重視する
(適者適遇の観点 ・行政的な判断基準 ・テストバッテリー)
- 推論を限定する (過剰な深読みをしない)
指導要領の知能観・学力観
生きる力=自己学習能力?
- あるトピックに対して興味・疑問を持ち,資料やデータを収集,分類・整理し,分かったことをまとめて発表する能力を身につけさせる
- いかに情報機器を効率よく使いこなすか?
- 「情報機器」を使いこなしながら,「自己学習能力」を修得し促進させる